路上で車にひかれそうになりながらも必死に助けを呼ぶ犬「私の飼い主を助けてあげて!」

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12月のはじめ。

コスタリカ、グアピレスという街の通りに

一匹の犬がいた。その犬は

車の行きかう大通りを行きつ

戻りつしていたのである。

時には車に轢かれそうになりながらも

何かを探しているようであった。

犬の姿は、ある女性の目を惹いた。

出勤途中であったその女性は

車を止め、犬に歩み寄った。

そう、その犬は人間を探していたのであった。

自分たちを助けてくれる人間を。

 

何かを伝えたくて路上をうろうろしていた犬

グアピレスの動物病院に勤める獣医

ミラグロ・ムニョス・アラヤさんは

犬を見つけたその日

夫と共に車で出勤する途中であった。

犬の奇妙な行動を見たアラヤさんは

これは何かとても大変なことが

起こっているのだ、と直感した。

「犬が何かを伝えたがっているのだということはわかりました」

とアラヤさん。

「そこで、夫と私は、車をそこに停めて

かわいそうな犬が何を言いたいのか見に行ったのです」

はたして、アラヤさんの直感は当たっていた。

犬はすぐさま、アラヤさんを

案内して目的地へ向かったのである。

 

犬の向かった先には飼い主が倒れていた

その犬がなぜ人を呼びにきたのかは一目瞭然であった。

そこでは、一人の男性が地面に倒れていたのだ。

男性は起き上がることもできない様子であった。

また、男性の脇には杖が転がっていた。

 

飼い主の顔を舐め、そばを離れようとしない犬

アラヤさんの夫はすぐに救急車を呼んだ。

「私たちはすぐにその男性の元へ駆け寄りましたが

犬も一緒に走ってきました。

そして、その男性の顔をずっと舐め続けていたのです」

その頃には雨が降り出していたが

犬がその場を離れる様子はなかった。

犬は飼い主と一緒に救急車に乗り込んだ

そのうちに救急車が到着し

男性を収容した。

すると、犬も救急車に乗り込み

ストレッチャーに寝かされた

男性の胸の上に陣取ったのである。

救急車に犬を乗せることは許されていない。

救急救命士は、飼い主に犬に「バイバイ」と

言わせようとしたが、犬は降りようとしない。

かわいそうだが力づくで犬を

救急車から降ろさなければならなかった。 

犬と飼い主のその後

あの犬はどうなったかしら?

心配になったアラヤさんはその2日後

退院した男性を訪ねた。

幸いなことに、男性も犬も元気で

また一緒に暮らしていた。

互いに自己紹介をし

アラヤさんは初めて犬の名前を知った。

「チキータ」だ。

スペイン語で「小さな女の子」という意味である。

男性の名はドン・ホルヘといった。

 

飼い主男性は足が不自由で貧しい暮らしをしていた

ホルヘさんの住まいに案内されたアラヤさんだが

しかし、その住まいとは、車(バン)が

一台と箱が一つだけだった。

ホルヘさんは脚に障害を持っていて

働くことができず、必要な

薬を買いに行くことすらできなかったのである。

ホルヘさんが何とか

生活してこられたのは

食事と洗濯の世話をしてくれていた

面倒見のいい隣人たちと

チキータのおかげだった。

チキータはホルヘさんにとって

唯一の娘である。生きる希望であり喜びの源なのだ。

そればかりではない。いざという時には

その身を挺して助けてくれるのである。

今回、車に轢かれそうになりながらも

助けを呼んできてくれたように。

「彼らが両方とも元気だったのは

とても嬉しいことでしたが

同時に、非常に貧しい状況で

生活しているのを見て悲しくなりました」

とアラヤさん。

自分に何ができるかと考えたアラヤさんは

自分の技術を生かすことにした。

アラヤさんは獣医なのである。

チキータに不妊手術と

最新の予防接種、虫の駆除

血液検査などの

医療サービスを無料で提供しようと決めたのだ。

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