運命的な出会い…3本足の犬が難病の少年に生きる勇気を与えた・・・

この物語は
お互いの人生を変えるほどの
運命的出会いを果たし
かたい絆で結ばれていった
犬と少年のドキュメンタリーである。
英国ハンプシャー州ベイジングストークに
住んでいる7歳の少年
オーウェン・ホーキンスくんは
骨や筋肉に異常をきたす難病
遺伝子疾患のシュヴァルツ
ヤンペル症候群を患っている。
そしてまた自宅の外に出で
他の人と話したり
人が集まるところに行くことを
大変怖がる広場恐怖症だった。
ところが悲しい過去を
もつアナトリアン・シェパードの
ハッチと出会って
彼の人生は変わっていったのだ。
10ヶ月ほど前
まだ子犬だったハッチは
ロンドンで線路につながれた
まま列車に轢かれ重傷を負った。
数日後、うずくまっている
ハッチが発見されたが
尻尾と片方の後ろ脚がズタズタだった。
獣医に担ぎ込まれて手術を受けたが
尾も後ろ脚も切断せざるをえない状態だった。
ハッチは王立動物虐待防止協会(RSPCA)と
イギリスジャーマンシェパードレスキューによって保護された。
ハッチの将来は厳しいものだったが
最終的にオーウェンの
父親ウィル(33)のフィアンセである
コリーン・ドラモンド(41)
に引き取られることになった。
引き取るきっかけは
コリーンがRSPCAの
フェイスブックページで
ハッチに家を見つけて欲しいという
記事を見たことだった。
筋肉が強張り
定期的に通院しなくてはならない
オーウェンに、ハッチは
驚くほどの影響を与えた。
コリーンはオーウェンが
3歳のときに家族の一員になったが
ハッチが家に来る前は
オーウェンは広場恐怖症のため
外に出かけるのを嫌がり
初めての学校も
尻込みするばかりだったという。
ところが元気な子犬の存在が
オーウェンの人生の大きな
転機となったようだ。
オーウェンは知らない人を
怖がってばかりいたが
今はあらゆる人に
ハッチのことを
話したがるようになったという。
英国空軍のエンジニアを
しているウィルによると
オーウェンはハッチにべったりで
ハッチのほうも
入浴中でもオーウェンの
そばにやってきて
お互いに一時でも
離れたくないようだという。
今は15ヶ月になるハッチは
セラピー犬としての訓練を完了した。
まもなく、イラクやアフガニスタンで
負傷して手足を
切断せざるをえなかった兵士たちや
病気や回復の見込みのない
子供たちを訪問する仕事が始まる。
ハッチは国際動物福祉基金(IFAW)から
特別に表彰されるた。
理事長のロビー・マースランドは
ハッチが悲惨な運命から生き延びたことと
オーウェンと特別な絆を結んだ
驚くべき話を聞いて
賞に値すると決めたと言う。